〆切りを過ぎた校正刷りを直接手渡しに赴く。編集部は大学の内部にあるが、おりしも入学試験中で、入構できない。編集部員を呼出してもらって、守衛所前で用件を済ませた。 寝不足につきすぐさま帰途につきたくはあったが、せっかく出かけてきたのだから、江古田の街を少し歩く。先日剪定鋏と手持ちスコップとを購った店とは別に、もう一軒の百均店を、駅前商店街の眼抜きに発見した。いつからあったのだろうか。以前ここはなんだったのだったか。記憶をたぐっても思い出せない。とりあえず入店してみる。 先日の店ほどのお洒落感はない。その代り庶民生活に密着した利便感は数段上だった。あちらがブランドマーク入りのエプロンを掛けた新婚奥…