私の教員としてのスタートは、農村地帯にある学年1学級程度の小さな小学校でした。 保護者は、「我が町の小学校」という意識が高く、 若くても「先生」として敬ってくれる方が多く、 今の小学校現場では考えられない、自由でゆとりある教員生活を送っていました。 夏休みに学校で子供たちとキャンプをしたり、学習発表会では、 毎日、徹夜しながら台本を作ったり、 私は勉強を教えるというよりも授業以外のことに力を注いでいた思い出があります。 ある日、受け持ちの子供たちと雑談をしていると、一人の男の子から 「先生、OLは美人がなって、学校の先生ってそうでない人がなるんやろ。」 と言われました。 時は、バブル絶頂期、若…