2 錐体外路系の訓練― 活元運動を行なうことは「裡の力の自覚」 疲れて体を休める時、自分に合った姿勢をしたり、睡眠時、疲労調整のため寝相で体を転々としたり、また、痛い処を思わず押さえたりします。 この、意識しないで(意図せず・無意識に)体が動いてしまうことや、動作時の力加減や姿勢などを調整するはたらきが、生理学で「錐体外路系(錐体外路性運動系(註))」と呼ばれるはたらきです。 生活している場で、普段はすらすら運んでいても、つまづいたり、体をぶつけたりすることがあるのは、このはたらきが鈍っている時なのです。 意識しての(=随意)運動は、錐体路(註)のはたらきによっています。錐体路は後頭部で交叉し…