不平等な社会においては、学校はしょせん不平等を再生産する装置にすぎない。著者たちの真意はともかく、これがコールマン・レポート(Coleman etal. 1966)、およびジェンクスの『不平等』(Jencks 1972)という著書が提示した学校観であった。エドモンズのエフェクティブ・スクール論の出発点は、この学校無力論に対する批判であった。(中略) そこで彼は、コールマン調査のデータを用いて、新たな枠組みでの再調査を企図したのである。その調査は、「効果のある学校を探す」と名づけられた(Edmonds 1977)。 (鍋島祥郎『効果のある学校』解放出版社、2003) おはようございます。今日は鍋…