「長い19世紀」という概念があるそうだ。フランス革命から始まって第1次世界大戦に至るまでの、約125年ほどの期間をそう言うらしい。『国民国家が成立して帝国として発展し、その帝国主義国家が世界を分割統治する時代』として一括りに捉えると、この世紀の期間は100年を超える、と言う見方である。 それに対して「短い20世紀」という概念もあるそうだ。こちらは、『2度の世界大戦を経て米ソ2超大国を中心に東西に収斂・分割された世界秩序が、ソ連の解体によって終焉を迎える』までのおよそ75年間を指すらしい。 さて、上の歴史観によれば1991年に始まると言う21世紀は、果たして「長い21世紀」なのか、あるいはまた短…