堀井元議員略式起訴 裏金の使途解明を怠るな(2024年8月31日『河北新報』-「社説」) 「政治活動以外への使用、違法な使途は把握されていない」。岸田文雄首相が国会などで繰り返してきた説明はいったい何だったのか。 自民党が政治資金パーティー裏金事件の真相究明に背を向け、ずさんな党内調査でお茶を濁してきた結果と言わざるを得ない。 自民を離党し、議員辞職していた堀井学元衆院議員が、政治資金規正法違反(虚偽記入)と公職選挙法違反(寄付行為)の罪で略式起訴され、罰金100万円と公民権停止3年の略式命令を受けた。 所属していた安倍派からの裏金計約1700万円を政治資金収支報告書に記載していなかったほか、…