奈良県生駒市北部は、近鉄けいはんな線の延伸もあって交通アクセスが向上し、都会の利便性と自然豊かな田舎の生活が両立できる「トカイナカ」として、注目を浴びているエリアです。 前回まで中世の有力国人・鷹山氏の本拠で現在は茶筅の一大産地である高山地区の旧跡を巡りました。 今回は高山地区の南に位置する上町地区の古刹・長弓寺(ちょうきゅうじ)を訪れました。 全国的に高い知名度を誇る寺社が多い奈良県にあっては、一般に広くその名が知られているとは言えない長弓寺ですが、国宝の本堂は鎌倉期仏堂建築の代表例ともされる名建築で、落ち着いた境内の佇まいとともに知る人ぞ知る名刹です。 その歴史と現在の境内の様子をご紹介し…