作家。 1959年東京生まれ。女子美術大学卒業。 1988年『少年アリス』で第25回文藝賞受賞。 代表作『天体議会』『テレヴィジョン・シティ』『新世界』。 初期の少年たちの友情をテーマにしたメルヘン調の作品から、 中期の肉体と精神のアイデンティティーを追究したSF風の作品、 近年の同性の恋愛を軸とした現代小説までその作風は幅広い。 10代の少年たちを主な登場人物とし、小道具や設定に趣向を 凝らす耽美的な作風が、10代の少女たちを中心に支持されている。
著者は長野まゆみさん お初の作家さんです 25編の短編(というかショートショート)です 帯には (図書館本だが、ウチの図書館はいつごろか?だが 本の表紙を捲った部分に、帯が貼り付けてある) 「百花繚乱!」との文字が 確かに・・・言い得て妙、だわ(納得) また帯には 「不気味な話、怖い話、しみじみする話、苦笑いする話、 不思議な話、にやりとする話、呆然とする話、 あざやかな話、びっくりする話、泣ける話、 笑うしか話、感動する話・・・」 との作品紹介があって 読み終えると「まぁその通りだわ」となりますね(笑) そして「面白いなぁ」って思いました オチがない・・・という話が多いかな? 「エッ?それっ…
長野まゆみさん著「メルカトル」。 この作品を読み返していたら名言に出会った。 なんで最初に読んだときに付箋を貼らなかったのか、過去の自分に訊いてみたい。 真珠もルビーも消えたわけじゃない。今もおまえさんの体の中にあるんだよ。それは、秘密の呪文さえ唱えれば、取りだすことができる。世の中にはその呪文を知っている人が必ずいるんだ。 ※※※ これめちゃくちゃいい言葉。 誰でも自分の状況に不満を持っている。 ただ、それらの不満をすべて自力で解決することは難しいのかもしれない。 だけど、たぶん自分と同じ状況に陥った人はすでにたくさんいて。 すでに解決している人だってたくさんいるかもしれない。 そういう人に…
長野まゆみさんの著作で最初に読んだのは「左近の桜」でした。 BLっぽい要素を含みながらも。 それ以来、長野まゆみさんの柔らかく妖艶な雰囲気や文体に惹かれました。 その後に読んだのが「メルカトル」。 こちらは打って変わった外国ふうの貧乏少年のお話。 その中からの名言。 「・・・親なんて、いないほうがいいときもあるわ」 親のいない主人公のリュス。 カレに向けて言われたダナエの一言。 親がいる=幸せ。 親がいない=不幸。 そういうふうに思いがち。 ただ、人間って、自分が持っていないほうを羨ましがる生き物ですよね。 結婚していない人は、結婚を羨ましがり。 結婚している人は、独身の人を羨ましがる。 そう…
前の日記で探していた小説は 「学校ともだち」であった。 また読んでみたい。 いま家にある長野作品はこのあたり 学校ともだちも所有していたけれど、 日焼けや汚れがひどく手離してしまった気がする。 アナログの書籍は劣化を避けられないのが悩ましい。 高級なワインのように、地下室で温度や湿度を 完璧に管理できれば綺麗に保管できるのだろうとも思う。 そもそもそういう人は読む用と保存用に 2冊買うのか‥‥ そう考えると竹取物語とか、聖書の写本が残ってるの 凄すぎて意味が解らん お題「我が家の本棚」
長野まゆみの小説で、暑さが酷くなりすぎて 外出禁止警報が出たり、枯渇した資源をまかなう為、 義務教育を卒業後に国(人類)のために何らかの 奉仕活動に従事しなければならなくなった近未来 を舞台にした小話があった。 最近の異常な暑さでそれを思い出し、読み返そう と思ったけどタイトルが出て来ない。 悲しい 学級日誌を交換日記のように 付けていくことで、クラスメイトの意外な一面を 知ることができるという割と道徳的な内容だったのだけど。 30年くらい前なので図書館でも閉架に入っていそう それはともかく、本当に炎天下の外出は命の危険を 感じる。よくある近未来の想像図のように、都市をすべてドームで 覆ってし…
今回は好きな小説の話をします。 よろづ春夏冬中 よろづ春夏冬中 (文春文庫) 作者:長野まゆみ 文藝春秋 Amazon あらすじ 裏通りの不動産屋で「ワケあり」の物件を紹介された入谷。三日過ごしたところで人の良さそうな訪問者に覚えのない段ボール箱を渡される。その中に入っていたのは見覚えのある、しかしここにあるはずのないものばかりで…(希いはひとつ) ほか、ミステリアスで妖しい短編集 萌え語り よろづあきない中と読みます。おしゃれ。 大好きすぎて一冊まるまる何回も読み返してます。 長野まゆみ先生の文章が好きで、心地よくて没入できるのですごくよく読んでいます。 そしてわかる人にはわかると思いますが…
鳩の栖 (集英社文庫) 作者:長野まゆみ 集英社 Amazon 「鳩の栖」 長野まゆみ(著) 集英社 あらすじ まるで清流の様な美しい文学 まとめ こんな人にオススメ こんにちは、ちわぷ〜です! 最近Youtubeで見ているマンガ制作の裏側が分かるチャンネル”裏マン” 小学館のマンガワン編集部の方が出ていて色々と面白く、ジャンルは違えど同じ物書きとしてとても勉強になってます! そこでよく登場される、イケメン東大編集者の千代田さん。 とてもしっかりとした世界観を持たれている方で、動画内でチョイチョイオススメを教えてくださります! この間はマンガのオススメ作を読んだのですが、今回は小説になります☆…
数日ぶりのブログ更新だ。 ここ数日は平和だった。あまり変わり映えしないひきKOMIRIライフは私の最大の幸福である。環境の変化に弱い凹凸症にとって、変化は脅威なのだ。甘酒を飲み、ゲームし、食い、kindleをちょぼちょぼ見る…といったところ。 気づいたら10作近く葛西善蔵の私小説をDLしていた。「湖畔手記」を読み終え「椎の若葉」を読んでいる。ちょっとだれてきた。味変的なかんじで田山花袋を読もうか? 「トコヨゴヨミ」って興味をひくタイトルがある。常夜暦??あと『「田舎教師」について』はあとがきみたいなのだろうか。文豪のあとがきらしきものを見ると心がムズムズする。何でだろう。文豪の小説にあんまり興…
日常の出来事や風景を、言葉だけでイメージできるような語彙力、時間の流れと、描写と、登場人物の気持ち、行動などをバランスよく並べられ、考えられた構成、ストーリーにそっと入りこめるような世界作りが素晴らしいと思いました。
「親なんて、いないほうがいいときもあるわ」 恵まれている それは普通に考えれば良いこと ただ、それが必ずしもすべてに当てはまることじゃない 特に他人から「あなたは恵まれている」と勝手に言われるとき 「人によって状況は違うんだ」と言い返したくなる そんなことなどを考えさせられる一言だった ※※※ 長野まゆみさん著「メルカトル」からの言葉 親なんて、いないほうがいいときもあるわ メルカトル (角川文庫) 作者:長野 まゆみ KADOKAWA Amazon 主人公リュスには親がいない 彼なりの親なしエピソードを披露する それを聞いたダナエがぽろりとつぶやく一言 はたから見たら、恵まれているのは親のい…