ある出版社の出している『資本論』を手に入れようと大手書店の経済書のコーナーに立ち入ったら、しばらく見ないうちにずいぶんいろんな『資本論』入門書が出ているじゃないか…!? というわけでその中から3冊ほど感想を書いてみたい。 最初は的場昭弘監修『マンガでわかる資本論』(池田書店、マンガ:ユリガオカ・サイドランチ)。奥付に「執筆 佐藤賢二+真代屋秀晃+石津智章」とあるから、本文は実質的にはこの人たちが書いたんだろうな…と想像する。 マンガでわかる資本論 池田書店 Amazon この本がぼくの興味を引いたのは2点。 第一は、入門書として、現代の起業の物語をマンガとして使うことで、職人的な手工業から現代…