台湾を知らなさ過ぎた 「汝ふたつの故国に殉ず~台湾で英雄となったある日本人の物語~」(門田隆将/著)を読んだ。主人公の湯徳章(日本名;坂井徳章)のことは全く知らなかった。それどころか、台湾のことを知らなさ過ぎたとつくづく思った。著者をテレビの討論番組で見たことがある。保守派のジャーナリストで作家のようである。女性学研究家の田嶋陽子さんと対立した言動をしていた。 日本の近現代史もよく知らないが、台湾のことで知っていることは本当に少ない。日清戦争後の日本統治時代に日本式教育を受けた多くの高齢者が日本語も話せると聞く。 共産党に敗れて台湾に逃れた国民党が支配したことも一応知ってはいる。総統が蒋介石、…