門脇吊橋と門脇埼灯台 4000年前の大室山付近の噴火によって流れ出た溶岩が海岸を埋め立て、それが海水に侵食されてできた城ヶ崎海岸には、いくつもの小さな入江と岬があるが、その中の灯台が建てられている門脇崎と、半四郎落しと呼ばれる岩場の間に、この門脇吊橋が掛けられている。 半四郎落しには、その由来として悲劇が伝わっているという。 付近の富戸村に住む半四郎が、岩場へトジという海藻刈りに出掛け、背中の籠いっぱいのトジの重さによって立ち上がる際にバランスを崩し、海に落ちてしまった。知らせを聞いた妻のおよしは、ここへ来ては涙を流す日が続き、いつの日かおよしの涙に似たイソギクの花が咲く岩場を、半四郎落しと呼…