わたしの歴史や文学の基礎的素養の程度は、中学校の授業で止まっているので、大きな誤りをこれから書いてしまうおそれもあるけれど、『光る君へ』で、主人公ののちの紫式部である「まひろ」が、藤原宣孝の娘として産んだとされる大弐三位について、実は、幼い頃からの知り人である、時の左大臣藤原道長と密通の上儲けた娘であるという設定が製作者によってなされたことについて、これは史実からフィクションを立ち上げる上で許される範囲をはるかに超えた改変だと批判を受けている案件において、リアルタイムで小文をしたためておきたくて。(252字) 永井路子さんの長編小説に『望みしは何ぞー王朝優雅なる野望』という作品があって、主人公…