ポツダム宣言受託で日本が無条件降伏した時、中国に105万の支那派遣軍(関東軍を除く中国派遣軍)がいました。一部の例外を除けば、日中戦争で日本は楽勝だったので、終戦時点でも、支那派遣軍のほとんどの兵士は「日本が勝っている」と信じて疑っていません。 だから、「無条件降伏」という噂が流れた時、やっと蒋介石が無条件降伏した、と喜んだ兵士が少なからずいたそうです。しかし、時間がたつうちに「無条件降伏したのは日本らしい」と分かり、事情がよく呑み込めなかったと言われています。大本営発表でしか全体の戦況を知らされていなかった末端の兵隊たちだったので、この反応はご愛敬とも考えられます。 しかし、支那派遣軍総司令…