11月5日、土曜日。昼下がり。コロナ禍によって世界が終わってからずっと、"漠然としたクソデカ物足りなさ"が僕の心のやらかい場所を着実に破壊し続けていた。その破壊を認識してはいたものの、めんどくささが勝ってしまいかれこれ5年くらい放置していた。今日こそ破壊を食い止めないとな...そんなことを考えていた僕の重い腰をひょいと持ち上げてくれたのは、友人からのLINEだった。 「すごく急で申し訳ないんだけど、今東京に帰ってきてるので今晩よければどうでしょう...?」 僕は信じられない速さ(当社比)で返信し、まばたきをした次の瞬間、ここにいた。 (言葉にできない) 世界で一番美しいイエロウとブラックが、そ…