旧ソ連の碩学コルモゴロフ(A.N.Kolmogorov)の名を知ったのは、数学科の学生時代に確率論を受講し、その実学的有用性と重要性は十分に承知しながら、数学的地盤の軟弱さに対するフラストレーションに苛まれてこれを解消したいと思っていた時に教示された、公理論的確率論を樹立した記念碑的名著「確率論の基礎概念(Foundations of the Theory of Probability)」の著者としてであった。 その後、関数解析の参考書の一つとして、S.V.Fominとの共著「函数解析の基礎(Elements of the Theory of Functions and Functional …