小田城の櫓台と城址碑 鎌倉時代からの名門である小田氏累代の居城。 小田氏は、宇都宮氏の出で、頼朝の信任を得て鎌倉幕府の有力な御家人となった八田知家の直系にあたり、茂木氏、宍戸氏等が同族に当たる。 常陸守護となった知家は、この地に居館を構えて守護所とし、これが小田城の創始となった。ただ、守護補任の時期は、文治元年(1185)や同2年(1186)、同5年(1189)などの説があるように、はっきりとはしておらず、従って築城時期にも幅がある。 その後、知家の子で2代目にあたる知重、あるいは4代時知の時に小田を称したといい、鎌倉幕府滅亡の際の当主治久は、当初は幕府側についたが、幕府滅亡後は建武政権に帰順…