図書館で闘病記を一箇所に配架しなおす運動・活動。2003年ごろからのもの。
闘病記という文芸ジャンルは戦前から存在し、図書館にも所蔵されていたが、戦後、日本のデファクトスタンダードとなった日本十進分類表(NDC)において独立項目として設定されておらず、分類配架では医学の各疾病の項目に分散するか文学のなかで手記として他の主題(例 戦記)などと混配されてきていた。これらを一箇所に集め、疾病別に配列しなおす業務。
運動の初期にこの運動の意義を、OPACで闘病記リストが生成できないから、闘病記を病名で排列できないから、といった情報検索上の困難に求める立論がなされていたが、それは事実ではないため(次の記事参照 http://d.hatena.ne.jp/shomotsubugyo/20060612/p2)、意義を求めるとすればむしろゾーニングで来館者のニーズを喚起する効果が考えられる。