生まれるに時あり、死ぬるに時ありと聖書にあります。それはいずれも神が定めた時です。人は神が定めた時間を人生として生きることになります。 牧師となって最初の教会に赴任した時、近隣の教会の年配の牧師が口癖のように語っておられた言葉は忘れられません。 「御用のあるうちは召されない」。 神さまによって用いられる間は死ぬことはないとの意味です。その牧師には持病がありました。再発の恐れを持ちながら、「御用のあるうちは召されない」と語り、牧師の務めを果たしておられました。忘れられない言葉です。でも若い私はそんなものかなと思った次第で、老境の中にある牧師の気持ちは理解できませんでした。 御用がなくなるとは、神…