率土が浜つたひ 天明8年7月6日から、同月14日までの日記である。 真澄は、南部領から津軽に入り、関所のある狩場沢(東津軽郡平内町)を越えて、青森に着き、さらに津軽半島を東岸沿いに北上し、宇鉄(三厩村)から乗船し、松前へ渡る。 小型本で、全三七丁、図絵は二六図である。 菅江真澄全集第一巻の巻頭にも、多くの写真が掲載されている。 柳田国男の文章でも、「此一卷は殊に沿道の寫生畫が多い。」となっている。 なるほど、巻頭の写真は、旅の途上で描かれた多くの図絵がある。 そのなかに、その土地の産物や農具の写生画あって、いかにも真澄らしいと思わせるものもある。 小さな集落のたたずまいを描いたものなどは、見て…