読んだ本 https://archive.waseda.jp/archive/index.html 浄瑠璃本データベース ニ10-01428 3 待宵侍従 優美蔵人 源平布引瀧 壇強(だんきやう)の不臣神宗(しんそう)の盛業(せいげう)を妨げ 邦家陽九(やうきう) の厄に当り 一朝(いつてう)馭(ぎよ)を失ふて生民塗炭に堕(おつ)とは 今此時代(ときよ)七十七代後白河院の御宇(ぎよう) 赤白(しやくびやく)の籏 颺(ひるがへり) 鐘鼓(しゃうこ)も響く大内山 叡慮穏やかならざりし 源平 両家の戦ひいかゞあらんと 南面の簾(みす)高々と上させ 玉 座をしめてましませば 大納言成忠(なりたゞ)卿 …