負ける建築 (岩波現代文庫) 作者:研吾, 隈 岩波書店 Amazon 『負ける建築』隈研吾著、読了。 いやあ、おもろかった。作者は『新・建築入門』を読んで、ぶっとんで、以来、建物、書き物、発言に注目している。 「勝ち誇る建築ではなく、地べたにはいつくばり、様々な外力を受け入れながら、しかも明るい建築というのがありえるのではないか」 のくだりって、同じ「負け」つながりで酒井順子の『負け犬の遠吠え』に通じるものがある。 ほかにもひっかかったところをつらつらと挙げてみると。 アメリカの住宅。長期にローンを組んで郊外に家を建てると、人々は、自然と保守的になり。国家にとって管理すること、この上なくラク…