宝永1年12月6日。手紙をもって申し入れる。霊仙院様の法事が来る8日から10日まで行われると仰せつけられた。この法事の間は音曲、鳴物は中止して静かにし、特に火の元には注意し、下々にいたるまで諸事慎むようにと仰せつけられたと老中から申し渡されたのでその意をくみように。以上。12月8日 上野小左衛門。両城代衆。その上、このことを同心衆、明同心衆ならびに足軽その他支配の者に申し渡すように。申(午後3時)前、文左衛門は袴を着用し小一へ出かけた。その後、甚五右・甚介もやって来た。この夜は納采(結納)で二種両樽(酒の入った樽2つ)を遣わし、直に婚礼となった。勝手(台所)へ行き、甚右の娘にも逢った。盃事など…