雄国沼と猫魔ヶ岳 10日ほど前に福島県北塩原村(裏磐梯)にある雄国沼湿原を訪れた。雄国沼は正面の猫魔ヶ岳(1,404m)や雄国山(1,271m)、古城が峰、厩岳山などを外輪山にもつ、猫魔火山のカルデラにある湖沼である。以前は陥没カルデラに水が溜まったカルデラ湖と考えられていたが、現在では、古猫魔火山が約50万年前に北東方向へ山体崩壊することで爆裂カルデラを生じ、その内部に後の火山活動で猫魔ヶ岳峰の山体が形成され、そこにできた凹地に水が溜まって雄国沼が生まれたと考えられている。ニッコウキスゲの群生地としてよく知られ、最盛期には車の乗り入れが禁止され、喜多方市の雄国萩平駐車場から金沢峠までシャトル…