慢性の猫の病気の中で、物凄く大変なものの一つに難治性の口内炎があると思う。 猫にとって、口内炎はたかがではない。下手をしたら命に関わる病気だ。人間だと口内炎だけで命に関わる事はまずないだろうが、猫の場合はありうるのだ。 口内炎がひどくなると、口の中の皮膚が炎症で溶けていき、酷くなると口蓋の骨が見えるところまでになる。そうなると、もはや食事が取れない。痛すぎるのだ。水分を飲むことだって痛くて痛くて出来なくなる。あらゆる生物にとって食事ができない事は命取りだ。お腹が減って食べたいのに、痛くて食べられない。そんな状態の愛猫を見守る事は、飼い主にとっても、つらく悲しい時間だ。また、大抵のケースの場合、…