高山など標高の高い場所の谷や沢の積雪が溶けずに残った地帯のこと。また、夏まで解けずに残る積雪。
越年するものは万年雪という。高山の谷だけでなく、稜線(りょうせん)付近にもみられる。日本でも2000mを越える地帯では夏でも雪塊をしばしば目にすることができる。越年するものは万年雪とも呼ばれることがある。
雪渓の上から流れてくる冷たい風を体で感じながら、眼下の雪渓を眺めています。 足元には、高山植物が咲き乱れています。 四の池には、予想以上に雪が残っていて、思わぬ景色を見ることができました。 晴天ではありませんが、雲が景色をより楽しませてくれています。 濁河温泉の方を見下ろすと、ずっと向こうの山の重なりまで見下ろすことができました。 摩利支天の方にも、少しだけ雪渓が残っているのが、鮮やかに見えます。 見上げると、岩の向こうに、雲の造形が青い空に溶け込んでいました。 素晴らしいの一言ですが、次は、もう少し絶気を楽しみに、継子山、継子二峰まで足を伸ばします。
(本頁は「鳥海山4(七高山山頂)」の続きである。)七高山山頂から急傾斜の舎利坂を降下するが、この屏風のような岩が気になる。何という名前だろう。 舎利坂の鎖場 (右上)固有種のチョウカイアザミは咲きだしたばかり。あっという間に雪渓に到着。 岩脈のような地形が迫り、一旦、雪渓から退却、少しだけ、土の道を降下。このあたりを氷の薬師と呼ぶようだ。 続いて大雪路(おおゆきじろ)。今日、わたった最大の雪渓だ。 大雪路を降下中、七高山を振り返る。 そしたら不思議な雲がパーッと湧き上がって来た。しばし見とれてしまった。 今日の山行きで間近に見た雲はこれが最初で最後だった。斜面全体が雪解け水に浸る場所に突入。 …
(本頁は「・・・鳥海山1(鳥海高原~賽ノ河原)」の続きである。)矢島口の六合目は賽ノ河原(奇しくも象潟口も賽ノ河原)だが、七合目と言われる御田(おんた)はそのすぐ上だ。合目の刻みが此処だけ性急な気がするが、ここは水風景が素晴らしい。 (右上)御田の雪渓を登る。雪渓の上の方から来し方を振り返る。 この先もしばらく坂道が続く。八合目・七ツ釜の手前で猿倉ルートが合流する。康ケルンの前で小休憩。 (右上と下)七ツ釜を過ぎると、目の前に大雪渓(大雪路)が現れる。 矢島口の登山道はこの雪渓を山頂めざして駆けあがるが、私がこれから歩む康新道は右側の低木に覆われた斜面を登っていく。斜面を登り詰めると、花咲く草…
今回の鳥海山登山はこの山の固有種、チョウカイフスマにこだわった。康新道は2013年に初めて歩き、チョウカイフスマが多いことを確認済みだ(記録はこちら)。しかし当時は体力不足もあり、七高山山頂まで至っていない。今回はこの花に出会うとともに山頂もめざすつもりだ。てなわけで朝4時に(秋田市の)自宅を出発、5時には由利原高原の一角に取り付いていた。早朝、ゆり高原ふれあい農場から鳥海山を望む。 四合目・善神池入口から。 折角なので、善神池に下りてみた。 善神の道路端から鳥海山を望む。 参考マップ 朝6時、五合目・祓川の駐車場に到着。竜ヶ原湿原に踏み込むと、右手奥に稲倉岳が少しだけ見えた。 正面には鳥海山…
(本頁は「2025年7月8日、熱中症時代の鳥海山(1)」の続きである。)賽ノ河原の右奥に進むと、いよいよ雪渓が現れた。 傾斜の緩いところを選んで雪渓の上を歩く。雪渓の表面には無数の凸凹が出来ていた。これは登山用語で「スプーンカット」と呼ぶとのこと。 今時の雪渓は思った以上に歩きやすかった。あっと言う間に(大平コースの)河原宿の標柱が見えて来た。 河原宿を過ぎても雪渓はまだ続いているが、今回は標柱のある所で雪が融けて現れた(長坂道T字分岐に向かう)登山道を歩く。道の両側、岩の上ではチングルマの花が最盛期だった。 チングルマとイワカガミ イワカガミ ヒナザクラ そうこうしていたら、濃密な笹原に突入…
さて登山ですが、出発時間を聞いて倒れました(汗) 2時45分って・・・(笑) 今までで一番早いかも。 ホテルから登山口までは、バスで30~40分。 久しぶりに、ヘッドライトに出動要請。 トイレがあるのは、登山口だけ。 山ではトイレブースのみです。 さて時刻は3時半、神様の遊ぶ庭目指してGO! って、体も頭も寝てますが。 登山が好きな人って、ほぼ変態ですよね(笑) 蚊が凄すぎるので、防虫ネットが必要。 体調不良で引き返すなら、ここが最終ポイント。 もちろん、全員GOでした。 ぼ~っと歩いていても、夜は明けます(笑) 水はけが悪いので、足場は悪い。 汚れたくなければ、スパッツ必須。 ポツポツお花の…
(本頁は「【リメイク】2019年7月6日、滝の小屋から鳥海山へ。1」の続きである。)雪渓歩きはまだ続く。そろそろ小雪路だろうか。 左側に岩場が見えてきた。地図を見ると、仙ヶ洞の名前があった。 参考マップ そうこうしていたら、雪渓歩きはもうすぐ終点。先行登山者が居なければ、登り口を見失うところだった。 雪渓終点から振り返る。ここまで来ると、庄内平野も見えてくる。 雪渓終点に到着。久しぶりの地面だ。こちらの斜面に咲いている花は八丁坂のそれとは少し違っていた。ベニバナイチゴ コバイケイソウの芽出しとショウジョウバカマ 雪渓が終わった地点から伏拝岳山頂までの斜面を「薊坂」と呼ぶが、アザミ類はまだ咲いて…
2025年7月3日 湯の台口から登って外輪山のイワウメを撮りに行ってきました。 最初は七高山までの予定でしたが、同伴した先輩のすすめもあって、せっかくなので新山まで行ってきました。 イワウメをまともに見るのは初めてでしたので、ここまで群生するのかと感動しきり。 しかも、それ以外の花も多く咲き誇っており、花の百名山と言われる意味が分かったような気がしました。 ちなみに、湯の台コースは鉾立に比べて距離近いが八丁坂やあざみ坂があって傾斜がきつく、体力のない自分にとってはハードル高いのですが、今回は心字雪渓が歩きやすかったのでいつもより楽でした。 あざみ坂手前 外輪座に咲くイワウメ ヒョウモンチョウ …
6月19日、秋田駒ヶ岳でクマに遭いました(こちら)。それ以降、ショックで山行きを控えております。しばしの間、過去の山歩きリメイク記事ばかり続きますが、どうかご寛容くださいませ。鳥海山はいつも秋田側の鉾立や祓川から登っているが、今回は山形側の湯の台、厳密には滝の小屋から登ってみた。このルートは今まで真夏から秋にかけて、それも途中の河原宿までしか歩いていない(記録は「2008年8月12日、鳥海山花紀行・前編」と「鳥海山南面・草紅葉紀行(2018年9月28日)」)。夏の初め頃はどんな花が咲いているのか興味があったので、今年は既に6月12日にアタックしているが、その日は雪による通行止めで挫折した(記録…
(本頁は「2025年6月10日、鳥海山でハクサンイチゲ三昧・中編」の続きである。)長坂道T字分岐に到着した。ここはハクサンイチゲも多いが、道端にはミヤマキンバイがみごとだ。ミヤマキンバイを前面にした鳥海山を二枚。 ミヤマキンバイ ハクサンイチゲ 今下りて来た長坂道稜線を振り返る。 ハクサンイチゲを前面にした鳥海山 長坂道T字分岐からホンの少しだけ笙ヶ岳側に歩いてみた。マップでは岩峰と表示されているあたりまで。 ここから左後方を振り返ると、鳥海山と鍋森が並んで見えた。 鍋森と右奥に月山森。 再びT字分岐に戻り、今度は下山だ。河原宿方面に下るが、未練たらしく鳥海山本体を振り返る。 河原宿方面は茫漠…