雫井脩介 「クロコダイル・ティアーズ」雫井さんの新刊が出ていたので買ってみました。 陶磁器を扱う老舗を経営する夫婦が3世帯で暮らしていた。あるとき彼らの息子が息子の妻の元交際相手に殺害されてしまう。裁判の末犯人は有罪となったが、判決を聞いた直後からDVに悩んでいた息子の妻から依頼されて殺害したと言い始める。思い返すと息子の妻は葬式の席でウソ泣きしていたり、息子が亡くなってすぐに遺品を捨てようとしたりとまるで息子の死を待ち望んでいたかのような行動が多々あった。孫の本当の父親は犯人の方なのではないか、など他にも疑念が尽きないため息子の妻が本当に事件の黒幕なのかを探るというお話。 疑心暗鬼をテーマに…