都市部の送配電系統ではケーブル系統の採用や需要家側に設置された力率改善用コンデンサの常時投入などにより,深夜軽負荷帯などに無効電力発生が過剰となる場合がある。 軽負荷時には充電電流(進み電流)の影響,いわゆるフェランチ効果(Ferranti effect)によって,受電端電圧が送電端電圧よりも高くなる*1。 フェランチ効果(Ferranti effect)とは,長距離の電線路で負荷が非常に小さい場合,特に無負荷の場合は充電電流の影響のほうが大きくなって電流は進み電流となり,受電端電圧が逆電端電圧よりも高くなる現象。 長距離送電線ではフェランチ効果によって異常電圧発生の恐れがある。 図 フェラン…