「こさめときどきふる」 と読みます。 パラパラと雨が降っては止み、 一雨毎に気温が下がってゆく頃です。 明治時代の『略本暦』では、 「霎」を「こさめ」と読ませていますが、 江戸時代の『宝暦暦』(ほうりゃくれき)などでは、 「しぐれ」となっています。 この「霎」とは、 「秋雨」のようにしとしと降り続く雨ではなく、 「通り雨」のように、サッと降りすぐに晴れて しまうような雨のことを言います。 秋の終わりから冬の初めの「立冬」の前後は 雨が少ないように思われがちですが、 日本海側や京都盆地、 岐阜、長野、福島などの山間部では、 突然、空が陰ったかと思うと ハラハラと降り出し、短時間でサッと上がり、 …