早朝、屋根を打つ硬い音で目が覚めた。 昨日終日降った雨の名残が落ちて来たのかと思ったが、起床して先ず障子を開けたところ、辺りがまた白くなっていた。 もっとも、その色をもたらしたのは雪ではなく、先の音も示しているように霰で、これが昼頃まで断続的に降り続いた。 午後は次第に日が差し始めたものの、気温は2℃までしか上がらず。 それでもこの辺りの霰はすっかり姿を消してしまい、蓼科山の頂上付近にわずかに残るのみである。 ともあれ、明日晴れれば、これも見えなくなるだろう。 G.K.チェスタトンの「木曜の男」を読んだ。 この邦題については特に疑問に思わなかったけれど、「The man who was Thu…