戦前から戦中期に、きわめて個性的な作品を描いた画家。 本名:石村日郎 (1907-1946) 広島県に生れ、1924年に上京し、池袋モンパルナスと呼ばれた界隈で制作活動を 行なう。
戦争によって、その画業は中断される。従軍し、終戦直後に上海で病死。(享年38歳) 代表作 <<眼のある風景>>1938年 <<自画像>>1944年
いつの時も、革新を生み出す先人がいて、そこに感化された追従者がいます。先人は創出者としての迫力が抜きん出ているとして、追従者は様々なタイプに分かれているので、決して全てが一級品になるとは限りません。京都文化博物館で日本のシュルレアリスム展をみて、その実例を確認することが出来ました。 シュルレアリスムと日本 @京都文化博物館 追従者もまた、知ってか知らずかその風土にあったものを生み出すわけですから、ある意味革新的なものを作り出すものです。久しぶりに靉光の「眼のある風景」を見て、その色の多様な奥深さに改めて圧倒されました。あーこれを描いて旅立ってしまったのだと思うと、残された作品は絵を超えた物体と…
戦前戦中に若い画家や彫刻家、詩人などが集ったアトリエ村 “池袋モンパルナス”。その中には画家・寺田政明や詩人の小熊秀雄もいた。2022年12月に政明の子息である俳優・寺田農氏と岩手県立美術館の館長などを務めた美術評論家・原田光氏とのトークショーが行われた(以下のレポはメモと怪しい記憶頼りですので、実際と異なる言い回しや整理してしまっている部分もございます)。
西宮にアマオケのコンサートに繰り出す 今日はアマオケの宝塚市交響楽団のコンサートのために西宮に出ることにする。開演は14時からだが、その前に少し立ち寄りたいところがある。アクセスの関係と体調の関係(どうも先日来から腰の状態が不穏)から今回は久しぶりに車を使用することにする。 午前中に家を出ると、選挙の投票を済ませてから阪神高速に乗って一気に摩耶まで。阪神高速には全く渋滞はなかったのだが、摩耶から下道に降りてからが大渋滞。何があったのかと思えば工事で交互通行になっていた。しかしどう見ても誘導が悪すぎて無駄に渋滞を作っていた印象。 結局はここで想定外の時間を浪費して、当初の予定をやや過ぎた時間に六…
※入力の都合上、二つの記事に分けて掲載します。引用等の際は、書籍/pdf版の註番号、頁数を参照していただければと存じます(黒石大泉清伝 - Google ドライブ)。 ◇「紅葉の中をゆく ─片品川渓谷─」について 昭和六年(1931) 38歳 昭和七年(1932) 39歳 昭和八年(1933) 40歳 ◇林芙美子宅の隣にいつから、いつまでいたのか 昭和九年(1934) 41歳 昭和十年(1935) 42歳 昭和十一年(1936) 43歳 昭和十二年(1937) 44歳 昭和十三年(1938) 45歳 昭和十四年(1939) 46歳 昭和十五年(1940) 47歳 昭和十六年(1941) 48歳…
神戸に絵画展を観にゆく 先日ここに書いた絵画展を観に神戸に出かける。今回はTと二人だけ、JRの在来線を使って全く絵を観るためだけの旅だ。 岐阜駅発7時45分。米原、芦屋で乗り換えて住吉まで2時間51分。特急料金はいらず、全期間座れて、実にお値打ちである。住吉からは六甲ライナーでアイランドへ。お目当ての「神戸ゆかりの美術館」はアイランドセンター駅の目の前であった。 アイランドセンター駅の前広場 神戸ゆかりの美術館 松本竣介『画家の像』 長谷川潾二郎『猫』 桂ゆき『婦人の日』 靉光『鳥』 著名な絵が来ており、人出を予想したのに意外なことにほとんどない。同時見学者は我々を入れて五人ほど、照明も程よく…
急に秋めいてきた中、老母と神戸まで在来線で乗り鉄してきました。神戸の二つの美術館、博物館が目的であります。 朝七時に家を出て、車は岐阜駅の近くのコインパーキングに置いておきます。外気17℃と半袖一枚では肌寒いくらい、しかしいい天気です。 JR岐阜駅構内。岐阜から(神戸)住吉まで、片道3410円です。岐阜7:45発米原行、旅行客が多いように感じます。大垣から(米原で乗り換えて)滋賀県内の、そう近江八幡あたりくらいまでかな、秋の田舎の景色を堪能しました。途中から通勤通学客で次第に混雑、京都でドッと降りていきますね。京都駅は見るからに外国人多し。 大阪で一気に人が減ります。芦屋で新快速から快速に乗り…
2024年10月12日(土)〜2024年12月15日(日) 静岡県立美術館 spmoa.shizuoka.shizuoka.jp 窪島誠一郎という稀有な目利きによって実現した〈信濃デッサン館〉(1979年開館̶2019年閉館)と〈無言館〉(1997年開館)のつながりに目を向ける初めての展覧会です。 本展では、〈無言館〉に集められた戦没画学生の絵や彫刻とともに、〈信濃デッサン館〉旧蔵の「夭折」した洋画家村山槐多や関根正二、靉光らの絵をご紹介します。人生半ばで世を去った彼らには、戦争と病いとい う違いはあっても、最期まで絵筆を手放すことなく、絵を描きたいという思いが共有されています。その情熱、創造…
昨年の10月末で仕事を辞め、現在、無職生活8か月目を過ごしている私です。 前回の日記に続き、5月に見た美術展の記録です。 【5月:ひろしま美術館 『フィンランドのライフスタイル 暮らしを豊かにするデザイン』】 ひろしま美術館の展示は終了していますが、現在、いわき市立美術館で8月18日(日)まで開催中です。 www.city.iwaki.lg.jp と~っても楽しかったです!! 基本的には絵を見るのが好きなので、家具とかテーブルウェアとか楽しめるかしら、、、と思っていたんですが、要らぬ心配でした。もう終始ワクワクしっぱなしでした♪ 序盤は家具が中心。 陶器やガラスのテーブルウェア。どれも素敵~♪…
これを見てきた。 #シュルレアリスムと日本昨年から京都、東京と巡回し、当館が最終会場です。会場風景、遠くに見えるのはあの名作!近代美術史上、最重要かつ最も謎めいた作品、靉光(あいみつ)の《眼のある風景》です。この絵も、この展示の流れのなかで見ると新しい発見があるかも。お見逃しなく。 pic.twitter.com/CgWw0ouus9— 三重県立美術館 (@mie_kenbi) 2024年4月30日 シュルレアリスムに興味があったわけではなく、単に美術館に行きたくなったのである。 作品は全体的に陰鬱な色使いの、シュルレアリスムという言葉から連想されるモチーフ(目とかスプーンとか曲線とか)が描か…
よろコンです。 本ブログでは見て来た展覧会の個人的な感想を書いています。 今回は、2024年3月9日(土)に見て来た展覧会「シュルレアリスム宣言」100年シュルレアリスムと日本 @西高島平・板橋区立美術館です。 シュルレアリスム=超現実主義 1924年、フランスのアンドレ・ブルトンの「シュルレアリスム宣言」が発表されてから100年目の今年。シュルレアリスムと言えば、ダリ、マグリット、マックス・エルンスト、キリコと言った名だたる画家が思い起こされますが、イタビでは日本におけるシュルレアリスムに焦点を当てた展覧会が開催されています。春・日本のシュルレアリスムも咲き誇っています。 今回も最後までお読…
先日は板橋区立美術館で開催されている「『シュルレアリスム宣言』100年 シュルレアリスムと日本」展を観に行きました。板橋区立美術館はオレの住まいから電車で1時間、JR成増駅で下車してからさらに徒歩20分ほどの場所にあります(ちょっと遠かった)。まだ寒いかなと思ってコートを羽織って出掛けたんですが、途中で暑くなってしまいました。 実は最近全然美術展に行ってなかったんですが、これはただ単に飽きてしまったからなんですよ。一昨年は相当頻繁に美術館に通っていたんですが、沢山の美術展に行くことで、12世紀ゴシック美術から20世紀抽象芸術までの美術ジャンルを、一通り満遍なく観る事ができました。それにより、大…
板橋区立美術館に行き、「『シュルレアリスム宣言』100年 シュルレアリスムと日本」を見ました。 私はシュルレアリスム作品の良い鑑賞者ではない 『シュルレアリスム宣言』とは、フランスの作家アンドレ・ブルトンが1924年に発表した著作です。私は以前、フランス文学者の巌谷國士が訳した『シュルレアリスム宣言・溶ける魚』(岩波文庫、1992年)を持っていましたが、ついに読まずじまいでした…。なお私の以前の同僚に巌谷に大学で教わったことがあるという人がいました。その話を聞いた時は、へぇーと思ったものです。 さて、シュルレアリスムとは日本語ではたしか「超現実主義」というはずです。ブルトンの『宣言』にはシュル…
『シュルレアリスム宣言』100年 シュルレアリスムと日本 ■2023年12月16日~2024年2月4日 シュルレアリスムと京都 ■2023年12月23日〜2024年2月18日■京都文化博物館 「シュルレアリスムと日本」展は、アンドレ・ブルトン(André Breton 1896-1966)が1924年10月に「シュルレアリスム宣言」を発表してから来年で100年になることに因んで企画された特別展です。 京都の後、東京(板橋区立美術館 2024年3月2日〜4月14日)、三重(三重県立美術館 2024年4月27日~6月30日)に巡回しますが、京都では会場となっている文博の中でもう一つこれに関連したミ…