『実母と義母』実母と義母 (集英社ノンフィクション)作者:村井理子集英社Amazon図書館で目に入るや、迷わず借りて持ち帰りました。 著者である村井理子さんの作品はいくつか読んでおります。 何といっても『兄の終い』は強く心に残りました。育ての母と、伴侶となった夫の母。 当たり前ですが、 違うのです。そのコントラストが実に面白い。 興味深いのです。理子さんの心に残る家の記憶。 例えば玄関だ。玄関さきには鉢植えがいくつも置かれていたが(急に数が増え、ある日突然しべて捨てられることが多かった )、半分は枯れていた。靴は常に散乱していた。主に私と兄の靴だったが、それ以外にも、長靴やら下駄やらハイヒール…