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青いバラ

(動植物)
あおいばら

青い薔薇
英語で「the blue rose」といえば「かなわぬ望み」を意味する。
2004年6月、サントリーがバイオテクノロジーを用い「青いバラ」の開発に成功したと発表。


2005年9月から11月にかけて開催されたアイランド花どんたく
(第22回全国都市緑化ふくおかフェア)にて展示される。



青いバラの開発

不可能の代名詞である「青いバラ」を求めて、多くの育種家が長年世界中のバラを交配させてきた。その結果「青系」と呼ばれるバラは作り出したものの、それは色素をなくしてそれらしく見せた「青っぽい」バラに過ぎなかった。
その後、そもそもバラの花弁では、青色色素「デルフィニジン」を作るために必要な酵素の遺伝子が機能していないことが明らかとなる。すなわち、バラ自体が青色色素を作り出せないことから、真の「青いバラ」は交配では絶対不可能だったのだ。
サントリーはこの点に着目し、1990年オーストラリアのバイオベンチャー企業カルジーンパシフィック社(現:フロリジン社)と提携し、ペチュニアなどの青い花から青色色素を作る遺伝子を取り出し、この遺伝子をバラに組み込むことで、「青いバラ」の開発を試みてきた。「ムーンダスト」ブランドとして販売されている「青いカーネーション」は、この「青いバラ」開発の過程で1995年に世界で初めて誕生したものである。(日本での発売は1997年から)
そして2004年6月、パンジーから取り出した青色色素を作る遺伝子を組み込み、機能させることで、花弁に青色色素「デルフィニジン」をほぼ100%含有した、今までにはない青さを持つ真の「青いバラ」を世界で初めて誕生させることに成功した。
なお商品化に関しては、カルタヘナ法*1に基づいた評価の実施と承認、および安定した生産・流通・販売体制が整い次第検討する予定だという。
参照:http://www.suntory.co.jp/news/2004/8826.html

*1:正式名称「遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律」

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