TBSテレビ系で、1983年10月21日から1984年1月27日にかけて放送されたテレビドラマ。
宮本輝作 文藝春秋 1982.10.25発刊
大阪郊外に新設された大学のテニス部を舞台に、青春のきらめき、若い命のひたむきさ、危うさ、ある種のいたいたしさを描ききった長編。主人公の燎平とマドンナ的存在の夏子、二人をとりまく若者たち。いずれも個性的で、それぞれにピュアな泉を心の奥底に隠しもっており、それが思わぬところでこぼれ出て、読む者の胸に妙に切なくしみこんでくる。なお、1983年にはテレビドラマ化されている。
蒼いフォトグラフ/松田聖子 ほか 自分の勤務先に数年ぶりに新卒の新入社員が数名入社することになったのだが、勤務先の従業員の平均年齢は恐らく45歳を軽く超えており、20代が1~2名くらいしかいないという状況である。 そんな環境のなかに前途希望に満ちた新入社員が入ってきてどういう感想を持つのか、一抹の不安を感じているところだが、自分が会社に入社したのはおよそ30年前のこと。 おたがい4年間の大学生活を終えて新社会人になったという点は共通するところで、ここ30年で大学生の考え方もだいぶ変わっているはずであるが、少年少女の年代と、社会人たる大人の年代の狭間で体験して感じることは変わらないのではないだろ…
GOOD-BYE青春/長渕剛 ほか 80年代前半のテレビドラマというと、ちょうど自分が小学校高学年から中学生の頃だったので、比較的ドラマをよく見ていた年代である。 こうしてタイトルや主題歌を掲げて思い返してみると、80年代後半から「トレンディドラマ」がもてはやされるようになる以前の作品というのは地味な印象も受けるし、なによりリアリティに溢れた作品が多かったと思う。 子どもの頃なので、感受性が強くて、現実とドラマの区別がつきにくかったのかもしれないが、ドラマを見て感動するということではなく、現実の世の中にはこういうことがあるのかとショックを受けるようなことがあったような気がしている。 <もしもピ…
今回は宮本輝さんの『青が散る』を紹介します。 宮本さんの本を読んで、他作品も読みたいなと調べているところに発見しました。 タイトルに惹かれてしまいました。 結構前の作品で、同じくだいぶ昔にドラマ化もされているらしいです。 どんなお話なのでしょうか! 目次 あらすじ 感想 最後に (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a; b[a]=b[a]||function(){arguments.currentScript=c.currentScript ||c.scripts[c.scripts.length-2];(b[a].q=b[a].…
人からもらった宮本輝の『青が散る』を読んだ。読む前はあんまり期待してなかったんだけど、読み終わってみたら「め……めちゃくちゃ面白かった~…………」って空を仰いで呆然とするぐらいに良い小説だった。 『青が散る』の舞台は1960年代、大阪。茨木市に新設された大学に燎平が入学するところから始まる。物語は燎平が大学を卒業するまでの四年間の話で、その間に彼はテニスに打ち込んだり、女(夏子)を好きになったりする。 書いてみればそれぐらいに要約できてしまうような、80年代以前?の純文学でよくあった(憶測)、人間たちの日常と起伏を乾いた筆致で描く系の小説でね……読み始めの方では、いつの間にかタイパ重視で生きる…
GLORIA/ZIGGY ほか 4月初めのこの時期、かつて自分が晴れて大学生になって、学校に通いはじめた日のことは今でも記憶に残っている。 自分の通った大学の場合、最初の1週間は「フレッシュマン・ウィーク」として、履修講座の説明や、サークルの勧誘、学科のクラスメイトとの懇親会、といった大学ならではのイベントが催されていて、とても希望に満ちた毎日を過ごしたものだ。 こんな楽しい大学生活だが、あまりテレビドラマの舞台になることはないようで、その主題歌を取り上げようとも、ほとんど見当たらないのが実情だ。 <いとしのエリー/サザンオールスターズ(1979年)> サザンオールスターズの3枚目のシングルド…
いま一瞬あなたが好きよ明日になれば分からないわ港の引き込み線を わたるときそうつぶやいたみんな重い 見えない荷物肩の上にかかえてたわそれでも なぜか明るい 顔して笑ってたっけ www.youtube.com
松田聖子の15枚目のシングルドラマ「青が散る」の主題歌 『瞳はダイアモンド』との両A面になった曲だが、自分はこちらの方が気に入っている。 今聴いても完成度の高さを実感するのは、短いイントロのあと、いきなりサビのメロディが始まって、ところどころにホーンの音がはいったりするあたりの曲の構成が本当に素晴らしい。 ドラマの主題歌ではあったが、当時の自分はまだ中学生で、「青が散る」の大人びた雰囲気にはあまり関心が持てず、主演の二谷友里恵がアウディに乗って大学に通学するお嬢様っぽい役柄ばかりが印象に残っている。 光と影の中で 腕を組んでいる 一度破いてテープで貼った 蒼いフォトグラフ 今一瞬あなたが好きよ…
本を好んで読むようになったのがここ10年くらいでして、、 それまでは、というと恥ずかしいくらい読書とは縁遠かったものですから、 学生時代にきっと読んでいるだろう、というような本をほとんど読んでおりません。本書もそのような一冊で、人生折り返しきったような時点での初読みです。本作はドラマ化もされて(ドラマもほとんど見ていない)話題になり、多くの人から共感を得たのでしょう…「これはいい!」と太鼓判を押した友人もいました…果たして自分はどのような感想を持つのだろうか、と思いながら手にしました。小説として、非常に面白かったです。 上下巻600頁超の長編でしたが全く長く感じず、次へ次へと引き込んでいく展開…
人気の作家宮本輝。小説の類は苦手の小生ですが、流石にいくつかは読んでいる。「蛍川」と「青が散る」は特に印象深い作品です。「蛍川」は私のふるさと富山が舞台。「青が散る」は自分も経験した学生時代の運動部が舞台。ということでとても身近に感じる2作品です。 蛍川(宮本輝全集 第1巻/新潮社刊): 脱稿までに10数回も一から書き直したという作家の強い思いが込められた作品。芥川賞受賞作。 美しくそして厳しい富山の風土を背景に、3学年への進級を控えた中学生竜夫と彼を取り巻く人々が描かれる。 祖父、父、叔父、母、親友そして幼なじみの同級生英子。登場する人物達のプロフィルがエピソードとともに濃厚に凝縮されて展開…
皆さんも「あ〜、ここに帰ってきたァ〜!」って思えるところありますよね。私もいくつかありますので時々紹介したいと思います。まず、今日紹介するのは私が大学生時代に最も長い時間を過ごした津田の海です。 私は香川医科大学に入学した際、高校時代に読んだ宮本輝の「青が散る」という小説に憧れて硬式テニス部に入ろうと決めていましたが、高校の先輩の勧誘でウインドサーフィン部に入部することとなりました。ウインドサーフィンというものが何かを知らなかったくらいなのですが、すぐに虜になってしまい、暇があれば津田の海にいるようになりました。1年生の夏休みに帰省すると、あまりに日焼けしていて母親が非常にビックリしていたのを…
山の中のテニスコート <中> 2002 11/2 某紙掲載 ギャラリーがいなくて・・ **村と**町、**町にまたがる○○ダムのダム湖に沿って、 車をめったに見かけないドライブにはもってこいの道が走っている。 渓谷を流れる川沿いに○○○公園はあって、村の家から三十分とかからなかった。 公園入り口の立派な駐車場に入った時には、みんな予想を裏切られた。 車は一台も止まっていなかったので、なんだか釈然としないものはあったが、 「すげえーっ、クレーコートだ!」。 公園の一角にテニスコートを見つけた男の子は叫んだ。 後に続いた私たちも非常に新鮮な喜びを味わった。 しんとした山の中の、人っ子一人見かけない…
以前読んだ『青が散る』がめちゃくちゃ面白かったので、それ以来宮本輝の作品をいくつか読んでいる。 今回は『星々の悲しみ』という短編集を読んだ。 星々の悲しみ (文春文庫) [ 宮本 輝 ]価格: 660 円楽天で詳細を見る 好きだったシーンはまず、表題作「星々の悲しみ」の、天体観望のシーン。 レンズの中に煌々と浮かんだ星々の、それぞれ異なった寿命やら光の強さやら、もはやどんな強力な天体望遠鏡ですらとらえることの出来ない、はるか彼方の無限の星の数と星雲の大きさ。 ぼくは時間も忘れて、望遠鏡にしがみついていた。 「さびしいもんやなァ」 ぼくは心からそう感じてつぶやいた。 「うん、さびしいもんやろ」 …
よき時を思う:宮本輝著のレビューです。 ☞読書ポイント 感想(ネタバレなし) 宮本輝プロフィール ☞読書ポイント 人生の幕を降ろす時期に差し掛かった時、今まで関わって来た家族や知人にどんな形で気持ちを伝えたいか。また、自分が大切してきた物を誰に託すか。そんなことを考えさせられる作品。小さな幸せが詰まった作品でもある。徳子さんが言う「小病小悩」は、現代人が目指したい生き方。 感想(ネタバレなし) よき時を思う (集英社文芸単行本) 久しぶりの宮本輝さんの小説。今回はお婆さんがメインの家族の話というざっくりした内容を新聞で知り、このパターンは面白そうと、わくわくした気分で読み始めました。相変わらず…
蒼いフォトグラフ/松田聖子 ほか このブログでは時々YouYubeで見つけた懐メロ歌謡バンドを紹介する記事を掲載しているが、今回は、歌謡JポップスBANDの「Chee’s Bar」だ。 割と松田聖子の曲を多く歌っているものの、ボーカルのchizuさんは松田聖子の特徴をとらえているわけではなく若手の歌い手らしくサラリとした感じで歌っているが、これがかなり上手いのである。 ほかには今井美樹や工藤静香なんかをカバーしていて、確かにルックスも近い感じがしている一方で、スターダストレビューや中西保志もレパートリーにしているらしく、その点も興味があるところだ。 東京・埼玉を中心に活動しているようなので、機…
SideMのアイドル達について詠んだ短歌です。 ここ1年分のなかで、新旧混ざっています。 その場所へ行くために-KEEP ON FIGHTING- × RULE ~牙ヲ穿テヨ~ BATTLE MIXによせて 混ざらないことの尊さ赤と青に散る閃光よ網膜を焼け 硲道夫 レーザービームに似たあなたが引いた直線だけを覚えている ニ辺狭角相当でもないのに人間同士の素晴らしさ 桜庭薫 桜庭薫短歌アンソロジーを拝読して 銀色に光るイルカよ星々の歌声がいま君に向け降る 死なずとも星座になれる神様が哀れに思ってくれなくたって 暗闇を銀のいるかの背に乗って未知ではあるがひとりではない 8th Day1のドラスタに…
蒼いフォトグラフ/松田聖子 ほか 今日12月1日は、当ブログの投稿を開始してからちょうど5周年目となる記念日だ。 そこで今日から途中休筆日を挟んで5日間、「ブログおすすめ曲!」と題して自分の思い入れのある懐かしい曲を毎回10曲ずつ紹介していくこととする。 まず初日の今日は「80年代アイドル」特集としたのだが、やはり80年代の特色は男女のアイドルたちで、ほかのどの年代と比べても輝いていたと思う。 10曲の紹介枠には収まりきれないほど魅力的なアイドルが溢れていた年代だったが、今回紹介した10組の歌手たちはまさに本当のスーパーアイドルだった。 それぞれ歌手のデビューシングル曲のリリース順に紹介してい…
青が散る――。小説の出来の半分はタイトルで決まると言う。「青」は青春を意味しているのだろう。そこに助詞の「が」が付いて、意外にも動詞の「散る」で終わる。だから、“青が散る”。青春が散っていく…簡素でカッコいい。物語は、大阪の郊外にある新設大学のテニス部を舞台にした青春小説。 儚く切ない青春の物語!TBSドラマ「青が散る」と 松田聖子「蒼いフォトグラフ」 (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a;b[a]=b[a]||function(){arguments.currentScript=c.currentScript||c.scrip…
夏休みの大人の宿題、その2(書き下ろし) 「22世紀の民主主義…選挙はアルゴリズムになり、政治家はネコになる」成田悠輔(SB新書) 読む。一体どんな本か。冒頭に、 A. はじめに断言したいこと、 B. 要約…→論文のabstract同様に、などから書き始め、さてなにが論じられるのやら。 (小学生の頃は、コナン・ドイルやモーリス・ルブラン。たぶん中学くらいだろうか、昔たくさん読んだエラリー・クイーンとか、読んでないディクスン・カー、あるいは一時期ハマってたクライブ・カッスラーや、WW II時代のドイツ関係のスパイアクションもの、など。日本では好きな作家は松本清張一推し。一時期は星新一とか、青が散…
おはようございます☀ 5月はそら豆、グリンピース、スナップえんどう、絹さやを食べる機会が多々あったり、夜も寝苦しかったりして、夏の始まりを感じています。 元日に立てた目標はこちら。 rmoryrim.hatenablog.com 学び 年間180冊の読書 ブログ記事を毎週書く 毎日SNSでアウトプットをする 今月は〇〇について学んだ!と言えるテーマを持つ 5月の読書は16冊。ブログ、SNSでのアウトプットも◎ rmoryrim.hatenablog.com rmoryrim.hatenablog.com rmoryrim.hatenablog.com rmoryrim.hatenablog.c…
おはようございます☀ 写真は神楽坂のドーナツもりのふわふわドーナツ🍩☕ものすっごく美味しかったです…マツコに絶賛されるだけある。 以前ドーナツ好きを話したら届けてくれる女神(友人)現る…!の今週でした。 今週は3冊です📚 「青が散る(下)」宮本輝(著) 宮本輝さんの作品は伝えたいテーマやメッセージが明確な気がしてきました。「青が散る」だと「自分の命が一番大事」「責任と潔癖」「覇道か王道か」といったところでしょうか。まさに青春時代を表す小説だと感じましたが、青春とはもがきながら何がを失いながら(削ぎ落としながら)、大人に近づいていくことだと。主人公の燎平は周囲に比べてそういったものがないのをコン…
おはようございます☀GWは遠出も帰省もせず、近場で遊んでおりました! 子どもとの公園はしごがあるあるになってきた昨今。。そろそろ日焼けや夏バテの心配を本格的にするようになっています。 今週は5冊です📚 「世界のトップが絶賛した即座に考えが“まとまる”“伝わる”すごい技術 1分で話せ2【超実践編】」伊藤羊一(著) 「1分で話せ」の続編、実践編。 rmoryrim.hatenablog.com やはりロジックでものを考えられる、伝えられるのはとても強いのだなと痛感。意識してクセ付けしたいものです。 説明のフレームワークSDS(Summary→Details→Summary)の例がとてもわかりやすか…
コロナ禍で3年間実施できなかったクラス会が6月に開かれることになりました。 中学のクラスは「よいジャイアン」的なボスが担任以上にまとめてくれていました。 常連15人ほどで年に1,2回集まっていました。 3年の間、悪いことが起きていなければという予想が当たってしまいました。 満身創痍だったN君の逝去。幼稚園から高校まで一緒の爽やかモテモテのN君。 「次の幹事をやるよ」と言っていたのに・・ 他にも癌再発者が多く脳梗塞で入院中の人も。 まぁ、私の脳腫瘍も知らなかった仲間は驚かせてしまいましたが。 そういう年頃、と気持ちを立て直し少しでも穏やかな気持ちで過ごさねば。 ケイのことで、キーボードに1月触れ…