大河ドラマ「青天を衝く」が、2月中旬からという中途半端な時期の放送開始となりました。前週まで「麒麟がくる」が放送されており、とくに最終回は本能寺の変というクライマックスで、その余韻が残っているという中でのスタートとなったのです。 主役の渋沢栄一は「近代日本経済の父」と言われ、新しい1万円札の絵柄に採用されたことで話題となりましたが、その経歴はあまり知られていません。私も渋沢については、幕臣だったことや明治時代に多くの企業を創設した人物だという程度の知識しかありませんでした。 渋沢は、農家の跡取り息子として生まれましたが、「農業」だけでなく、藍玉や繭の生産という「工業」、製品を売りさばいたり、材…