小説が読みたくなって、青山七恵さんの作品をいくつか読んだ。なぜ青山七恵さんだったのかというと、あ行から作家さんを調べて、なんとなくおもしろそうだと思ったからである。何を読むかということで、あ行から順に調べるという機械的な感じが自分らしいといえば自分らしい。どうせなら古いものから順にということで、「窓の灯」という本から読んだ。絵になるような小説で、映画が一本撮れそうだと思った。読み終えてさらにページをめくると、プロフィールが印字されていた。 1983年、埼玉県に生まれる。現在、22歳。2005年、本作で第42回文藝賞を受賞する。 この本は2005年に書かれたものだから、書かれているように、当時青…