「乱歩と千畝」青柳碧人著 探偵作家と外交官 巨匠江戸川乱歩とユダヤ人を救った杉原千畝。 まだ何者でもなかったふたりが友となり歴史を変えた。 斬新な発想で描く波瀾万丈の物語。 新潮社絶賛! 名もなき若者だったが、夢だけはあった。探偵作家と外交官という大それた夢。 希望と不安を抱え、浅草の猥雑な路地を 歩き語り合い、それぞれの道へ別れていく………。 若き横溝正史や巨頭松岡洋右と出会い、歴史を変え、互いの人生が交差しつつ感動の最終話へ。 これは乱歩と千畝だけではない。その二つの焦点を楕円状に読後の印象ののびやかさ、取り囲むすべての人の物語なのだ。ふところの広さは格別である。 青柳碧人はこの一作によっ…