青森営林局が「青森林友」の名の下にスポーツ各界に目覚ましい活躍を遂げたのは、昭和初期から太平洋戦争が起こった翌年の昭和一七年までである。スポーツ王国を誇った青森林友も、太平洋戦争で息の根を止められた。 もっとも、戦後、野球部やスキー部はいち早く復活して活躍を見せたが、戦前の盛況さに比すべくもなかった。その後は時流の変遷に伴って衰退を重ね、硬式野球部は昭和四十年に解散し、名門スキー部も逐年弱体化し、往年の面影はない。 戦後、新設され、一時強大を誇った排球部も今は声もなく、陸上競技部が駅伝等でわずかに気を吐いている程度である。(陸上競技部は、初出場の駅伝大会で、「ゴールしたらもう閉会式が終わってい…