blu-rayで、アルノー・デプレシャン「魂を救え!」(1992年)を観る。時は1991年、ドイツ駐在のフランス外交官だった父は十三年前に亡くなり、その息子で研修医の主人公(エマニュエル・サランジェ)は勤務先病院のあるパリへ旅立つ。 友人の外交官(ティボー・ド・モンタランベール)、またルームシェア相手の男(ブリュノ・トデスキーニ)の素性、研修医同僚(ファブリス・デプレシャン)との関係、姉とその友人…彼ら彼女らを含む、ロシアとの外交文化に関わる外交官を中心に形成されたサロン的集団。また偶然知り合った美学生の女(エマニュエル・ドゥボス)とのやり取り、そして鞄に入っていたミイラ化した男の頭部をめぐる…