未来学者、アルビン・トフラーは、「1945年から1990年までの2,340週のうち、この地上が真に戦争から解放された週は全部で3週間しかなかった」と書いた。 外では血の雨が降り続いていたし、「北朝鮮」は日本の海岸から少女を拉致していたが、アメリカ軍の“核の傘” ―― その重さは沖縄県民の肩をくじいた ―― の下での“平和”になれた日本の「左翼」インテリたちは、「非武装中立」の白昼夢(注:非現実な空想をたくましくすること)にふけっていた。今でも、“公約”で「自衛隊を縮小する」という頓馬(とんま)な政党がある。 「非武装中立」は絶対にありえない、とは言わない。というのは、日本の隣にいるのは、「日本…