韓国の大衆文化の本を3冊ほど読みました。「K-POP」(金成玟著、岩波新書)、「韓国エンタメはなぜ世界で成功したのか」(菅野朋子著、文春新書)、「韓国カルチャー」(伊東順子著、集英社新書)です。まず驚いたのが、どの本も「韓国のポップカルチャーは日本を追い越した」ことを当たり前の事実としていることです。それについて「まさか韓国に抜かれる日が来るとは」「どうして日本は負けたのか」といった嘆きはありません。菅野朋子や伊東順子は、むしろ「そうなることは何年も前から分かっていた。今更驚くことでもない」といった姿勢で書いています。 パラサイト、BTS、イカゲームなど、映画や音楽やテレビドラマで「韓国のポッ…