感覚的に著しく汚れた(ように感じる)音に変化することを比ゆ的に表現する言葉。比ゆ的に割れた(ような)音になること。
オーディオ機器などで音声を再生、録音したものを評価するときに多く使われる。
音声が波として伝わる過程で、元の音の波の成分と比べて、結果の音の波の形が極端に変形していることが原因であることが多い。
音波の波形の小さな変形はあらゆる状況で発生せざるを得ないとみなされることが多く、「音が割れる」と評価される場合よりも比率が小さい変形では「音がこもる」「音が痩せる」「音が乾く」などと、状況や個人の判断に依存してさまざまな表現がされる。このように、音が変形すれば必ず音が割れると言われるわけではない。
音の感じ方には個人差があるため、複数の人が一言で音が割れていると表現する場合にも、さまざまな状態が考えられる。
過大入力による場合と、アンプの利得を過大に設定することによる場合が考えられる。
放送局が指定する周波数とずれた周波数で受信しようとすると、割れた(ような)音になることがある。しかし、雑音が混じっていると感じられることの方が多く、音が割れると表現されることは比較的少ないと思われる。
スピーカーなど、音が出るものからの振動の影響で周囲の物が振動し、雑音となることがある。また、周囲の物の振動がスピーカーなどに反射して、スピーカーの振動を邪魔することがある。これらの場合にも、音が割れたように感じられることがある。ただし、単に雑音が混じったように感じられることも多い。
上記の様々な状況を意図的に作りだし、音楽に使用する。最も普及しているのはエレキ ギター(エレクトリック ギター、電気ギター)への適用と思われる。