「熱心な先生ですね」 この言葉をいただく時、私はいつも少し複雑な気持ちになります。確かにその評価は温かいものですが、私が目指しているものとは少し違うように感じるのです。 「熱心」という言葉で評価される時、それは往々にして・感情に共感を示すこと・具体的な提案をすること・最後まで諦めない姿勢といった表面的な部分を指していることが多いように思います。 しかし、私が本当に大切にしたいのは・一人一人の音楽との出会いを静かに見守ること・その子なりのペースを受け入れること・長期的な視点で音楽教育の価値を伝えること 時には、保護者の方から「音楽が好き」という言葉を聞きます。でも、その「好き」という感覚だけでは…