2日前の記事で、備前国庁跡を紹介したが、国庁に赴任した国司にとって、令制国内の神社を巡って参拝することも重要な行事の一つであった。 しかし、国内の神社の数は多い。平安時代になると、国庁の近くに国中の神社の祭神を合祀した神社が出来た。これを総社という。 総社に一度参れば、国中の神社を参拝したのと同じこととなり、巡拝行事を省略できる。平安時代にはこれが制度化されたようだ。 備前国総社宮は、備前国庁跡から北に約1キロメートル行った、岡山市北区祇園にある。 備前国総社宮鳥居 狛犬 備前国総社宮には、大己貴命、須勢理毘売命、神祇官八神(八柱の天皇の守護神)と備前国128柱の祭神が合祀されている。 創建は…