シリコンバレーバンクの実質破綻以降、預金保険に関する報道が増えているので、今一度「現実的な視点」で預金保険について考えてみた。 結論から言えば、中堅銀行以上であれば預金が保護されない可能性が低いと考えられるので、比較的大規模の金融機関にある程度分散して預入れすることをお勧めしたい。 まず、日本の預金保険について確認したい。対象は簡単に言えば預貯金は全て対象であり、限度は1金融機関あたり1千万円。外貨預金、譲渡性預金や金融債の一部やは対象外となるが、大半の個人には無関係のはずだ。また決済性預金は全額保護されるが、これは当座か無利息普通預金なので、やはり殆どの個人は無関係だ。仮に異なる支店に複数の…