「短歌は奴隷の韻律」と喝破した小野十三郎の短歌否定論を読んだあとで、それでもここに戻ってきてしまうのは、やはりこの詩型が好きだからなのかもしれない。 五十嵐きよみさん主宰の「題詠100首」に参加しました。ありがとうございました 2024-001:言 言ひかけたそのくちびるをくちびるでふさげば夜はすみれのにほひ 2024-002:置 置く露の消ぬべきものと思へどもなほなつかしき鬢のほつれ毛 2024-003:果 白鳥のゆくへ知らずもさびしさの果てなんくにへ飛び去りぬらむ 2024-004:吸 くちづけは甘き陶酔蜜を吸ふみつばちににて飽くことのなき 2024-005:大切 大切なものこそ目にはさや…