著者: 藤田素子
「額田王」のマンガのコマをアルで探す
万葉歌人。七世紀後半のひと。 日本書紀によれば、大海人皇子(天武天皇)との間に十市皇女をもうけた。後に大海人皇子の兄の天智天皇に寵愛をうけたとも言われるが、詳しいことはわかっていない。 「あかねさす紫草野行き標野行き野守は見ずや君が袖振る」や 「熟田津に船乗りせむと月待てば 潮もかなひぬいまは漕ぎいでな」が有名。
春惜しむ野に青紫の花みえて (コバノタツナミソウ) 紫の花が多くなると、春も終わり夏の気配が濃厚になる。春先のスプリングエフェメラルたちはもう早々に眠りに入ってしまった。今年は暑くなるのが早く、春を惜しむ暇など与えてくれない。体も心も、そして季語もついていけない。 「紫の」というと、額田王(ぬかたのおおきみ)の あかねさす紫野(むらさきの)行き標野(しめの)行き野守は見ずや君が袖振る (巻1 20) というあまりに有名すぎる万葉集の歌が口もとにまで出てくる。「紫野」とは根から染料を採る紫草を栽培している所の意味で「標野」とは「紫草の栽園としてしるしをつけた管轄の野」だという。紫草は、花は小さく…
万葉文化館まで、町田尚子さん絵本原画展行ってきました。町田さんの作品は、猫がメインのものじゃなくても、どこかしらに猫がいるし、可愛いから大好き。 JR京都駅→近鉄京都駅。橿原神宮前まで特急で一本。特急料金かかるけど、車内は空いてるし、静かだし、横に誰もいないし快適。 色んな顔の猫がたくさん。ももに似た顔もある。「なんで、もも行ってしまったんやろ?あの時、下にいて、ももを抱っこしとけばよかった」と又、涙が出てしまう。 万葉文化館、初めて行ったけど、とても立派。万葉集の解説や成り立ちなど、分かりやすく解説。↑の「さやけしルーム」は、とても良かったよ。座り心地のいいソファで、微かな音を聞く。天井には…
転換の時来たるらし日の本に潮もかなひぬ今は漕ぎ出でな ・・・・・・ 政治家たちに限らずとも、言っていることよりしていることが結果をつくる。政策実現が進む環境ができたのであるから、おだやかな「まほろば(住みやすい素敵な場所)」建設のための美政善政に期待する。(写真は昨年暮れの大阪天王寺慶沢園)
♫ たとえば 君がいるだけで 心が強くなれること 何よりたいせつなものを・・・・ 自分の弱さもしらないくせに 強がりの汽車をはしらせていた・・・ たとえば 君がいるだけで・・・ 大切なものを 気付かせてくれたね・・・・♪ (『君がいるだけで』作詞・作曲:米米CLUB) 大学正面につづく坂道を 後輩の東洋法制史専攻のハチヤ君と歩いていると どこかの店から軽快な歌が流れてきた・・・ ハ「お・・こめこめ! ♪ フフン~きみがぃるぅ~だぁけで~・・・」 私「うん?こめ? なにそれ・・今さっきたべたのはパンだったろ?」 ハ「もぉ・・昼ごはんの話しじゃないでしょ・・・ 知りません? 米米クラブっていう歌の…
萬葉集 巻第一 20 天皇(てんわう)、 額田王 蒲生野に遊猟するときに、 額田王の作る歌 あかねさす紫野行き 標野行き 野守は見ずや 君が袖振る 教科書『国語総合』(桐原書店)の訳 天智天皇(兄)が蒲生野でみ狩りをするときに、額田王が作る歌 額田王 紫草が栽培している野を行き、御料地の野を行き、野の番人が見はしないでしょうか。あなたが私に向かって袖を振るのを。 意訳 題詞によりますと、天智天皇は、香りただよう蒲生野へ行幸なさるご計画をお立てになりました。その実は、弟君であられる大海人皇子のご息女として私が嫁しておりましたが、天皇はなお私をお心にかけられ、狩猟を口実に、入念に企てられたご計画を…
古代歴史小説。飛鳥時代末期に生きたに額田王(ぬかたのおおきみ)が主人公。 歴史年表風に言えば、斎明天皇(皇極重祚)の末期、「660年10月:百済、唐・新羅に敗れ、救援を求めるが、百済滅亡。661年1月:新羅征討の軍進発、斉明天皇親征。同年7月:斉明天皇没」の時期から始まり、天智天皇・弘文天皇の時代に活動し、「672年:壬申の乱」の過程を生きた額田王を中心にしてこの時代の王朝内部の政治的確執の実態を描く。史実を踏まえその空隙に想像力を羽ばたかせて、フィクションとして額田王と主要登場人物を織りなした作品となっている。飛鳥時代への興味が高まることだろう。 「毎日新聞」(2020年5月16日~2021…
♫ WAKU WAKU させてよ DOKI DOKI させてよ みんな友達じゃないの 他人行儀はよしてよ もっと近くにおいでよ・・・・ DOKI DOKIさせてよ 生き方を派手にしなよ・・・♪ (『WAKU WAKU させて』中山美穂 作詞:松本隆 作曲:筒美京平) 大学の昼休み、研究室に後輩のハチヤ君と戻っていると どこかの店から曲がながれてきた・・・ ハ「お・・みぽりん ♪ ふふふんふ フフフフ~ どきどきぃ させてよ~・・・」 私「え?どうした・・・どきどきって・・心臓に異常でもあった?」 ハ「ちがいますよぉ・・もぉ・・なかやまみほ・・ですよ!」 私「うん? よしもとしんきげき・・の・・…
あかねさす むらさきのゆき しめのゆき のもりはみずや きみがそでふる 「茜指す 紫野行き 標野行き 野守は見ずや 君が袖振る」 (巻1・20・額田王) 茜草指 武良前野逝 標野行 野守者不見哉 君之袖布流 【返歌(へんか)】 むらさきの におえるいもを にくからば ひとづまゆえに われこいめやも 「紫草の にほへる妹を 憎くあらば 人妻ゆゑに 我れ恋ひめやも」 (巻1・21・大海人皇子) 紫草能 尓保敝類妹乎 尓苦久有者 人嬬故尓 吾恋目八方 時は飛鳥時代 ぬかたのおおきみ(♀)が若き日の元夫のおおあまのおうじ大海人皇子(のちの天武天皇)に宴席で送った歌と、大海人皇子からの返し歌とされていま…
萬葉集 巻第一 17 長歌 額田王 味酒三輪の山 あをによし 奈良の山の山の際に い隠るまで道の隈 い積もるまでにつばらにも 見つつ行かむをしばしばも 見放けむ山を心なく 雲の隠さふべしや 最新全訳古語辞典(東京書籍)の訳 三輪の山が、奈良の山々の、山の重なりの向こうに隠れてしまうまで、道の曲がりが幾重にも重なるまで、存分に何度も見ていきたいのに、幾度でも仰ぎ見たい山なのに、無情にも雲が隠し続けてもよいものか。 額田王 意訳 題詞:額田王が天智天皇と不倫旅行をする時の長歌 作者:額田王 あなた(天智天皇)は、私を遠くへ連れ出すために、夫(大海人皇子)や子どもを遠くへ引き裂いて、美酒の里、三輪ま…
今回は、額田王と鏡王女(かがみのおおきみ)の歌。 額田王は、天武天皇の妃だけれど、天武の兄の天智天皇とも恋愛関係にあったらしいと言われている。 鏡王女は、天智天皇の妃だったけれど、後に藤原鎌足の正妻になった女性。 額田王の父親が鏡王であるため、鏡つながりで、二人は姉妹だという説や、同じ一族の中で育ったのではないかという説あるけれど、確かなことは分からないようだ。 同じ男性をめぐるライバル同士だったかもしれない二人が、歌のやり取りをしているのが面白い。 額田王、近江天皇〔天智天皇〕を思ひて作れる歌一首 君待つとわが恋ひをればわが屋戸のすだれ動かし秋の風吹く (きみまつと わがこいおれば わがやど…