1994年のビートたけしのバイク事故における退院記者会見を見た時は驚愕した顔面麻痺がまだ残る状態で目はあらぬ方向を向き口はゆがんだままだった正直に言って申し訳ないが異形だった それ以上に驚いたのはその見た目の異形より芸人としての覚悟と矜持だ肚(はら)の括り方が違う 自分だったら鏡をみて悲観し生きていく気力も萎えてしまう気がするましてや人前に堂々と出て撮影されたり喋ったりなんて出来る気がしない 常に死を見据えて生きることを語っていたたけしは身をもってその矜持を体現していた ある意味お笑いとは対極の表現でお笑いに向き合っている 「治らなかったら、芸名を顔面マヒナスターズにします」「頭に入っているボ…