風のベーコンサンド 柴田よしき この小説には、すがすがしい風が吹いているように感じた。ところどころに出てくる草花の名前、百合丘高原の素晴らしい食材、そこに生きる人たちの思いや生きざま、それがからみあって、ドラマが展開していく。 奈穂の店「カフェSon de vent(ソン デュ ヴァン)」は 百合が原高原にある。バブル期に建てられたペンションを買い取って改装した店である。 離婚調停中の奈穂の人生、カフェ経営の奮闘そして百合が丘高原に住む人々の人間模様を描いた物語だ。 目次 一方百合丘高原には日本全国で展開しているリゾート開発会社のホテルが建つ予定がある。これまでの日本各地のリゾートホテルの例だ…