私はアニメでしか「風の谷のナウシカ」を知らなかった。人類による環境破壊が進んだ未来での話で、ラストはナウシカの自己犠牲という、日本人のだいすきな行為によって人類が救われる話だったと思うが、コミック版ではまるで違う話になっている。たぶん、アニメは興行的に成功させるためのストーリーにして、コミック版で宮崎駿の本心が表現されているのだろう。 人類は人類自身が破壊した環境から自分たちを守るための装置・システムを作った。人類の身体さえも作り替えた。そして環境が浄化されたのちに再び世界を再建する装置と知識をある建造物に保存していた。しかし、ナウシカは千年前に造られ生きてきた浄化のための神のような存在に宣告…