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風景印

(一般)
ふうけいいん

 正式名称は「風景入通信日付印(ふうけいいりつうしんにっぷいん)」。
 郵便局で使用される消印のひとつ。直径36mmの枠内に、郵便局名・押印年月日のほか、その土地にちなんだ図柄が描かれている。インクは鳶色(とびいろ)と呼ばれる赤茶色。形は円形が基本だが、特産品などをかたどった変形印もある。郵便局の郵便窓口で、押印時点でのはがき料金(2017年8月現在62円)以上の切手を貼った郵便物などに押印してもらうことができる。押印したものをそのまま郵便として差し出す他、記念に持ち帰ること(記念押印)も可能。このため、はがきや小さなカードに押印してコレクションする者も多い。
 歴史は古く、国内では1931年7月10日に富士山局と富士山北局に配備されたのが最初とされる。戦前は外地(満州、台湾、朝鮮、南洋、樺太など)でも使用されていた。戦後は1948年1月1日から再開し、鎌倉、大山、琴平、霧島、金沢中央、石山寺などの局では、この時と同じ図案が(一部局名変更等はあったが)現在も使用されている。
 2017年4月1日時点で、全国およそ24400の郵便局のうち半分弱の11130局ほどが使用している(休止中の局を除く)。集配郵便局や観光地の郵便局に多く配備されているほか、住宅地であってもほとんどの局に配備されている地域もある。都道府県によって配備状況に差があり、北海道や東京、神奈川、愛知、静岡などでは多い一方で、佐賀や宮崎など少ない県もある。特殊な例では昭和基地や南極観測船「しらせ」船内などにも配備されており、これらの押印を希望する場合は毎年10月頃に発表されるプレスリリースに従って所定の宛先に台紙等を郵送し、サービスを受ける必要がある。

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